旧代表あいさつ
“クリエイター”だけのものではないはず。
7年間務めていた広告会社を退職し、このたび東京都武蔵野市で起業しました。
前職では、デザイナーというよりはDTP(Desk Top Publishing)オペレーターとして、パソコン上でさまざまな広告データを制作し、校正・入稿・印刷手配・納品作業をはじめとして、予算・売上管理までを広く担当していました。
そこで思っていたのは、「デザイン」や「クリエイティブ」なるものが、まだまだ「何かとても崇高なもの」として認知されていることへの違和感でした。
確かに、誰もが知っている一流企業の広告物は、時にアーティスティックであり、「一本取られた!」「さすがプロの仕事」と思わされるほど立派で美しいものが沢山あります。
しかし、地域の生活に目を転じれば、町内会の掲示物や学校・学級からのお知らせ、個人商店の看板やお店のメニューなど、市民一人ひとりのクリエイティビティが発揮された広報ツールであふれています。
いわゆる「プロ」からすれば修正の対象となりそうなデザインやレイアウトも、ここでは生き生きと表現されているのです。
もちろん、もっと見やすく、さらに目立つための改善策やアイディアが浮かぶことはあり、そのお手伝いがしたいわけですが、だれそれ問わず作り手の想いが表現されることは、本来とても魅力的なことだと感じています。
このたび起業したのも、小規模な場でのクリエイティブに関わり続けたい、地域の御用聞きとして、「デザインの便利屋さん」のような存在として何かお手伝いしたいと思ったからでした。社名の「あしもと」も、そのような思いから付けた愛着ある名前です。
プロのデザイナーではないからこそ、出来ることがあるはずだと思っています。
武蔵野・三鷹・吉祥寺界隈、また私の身のまわりでお役に立てることがありましたら、ご用命ください。